安倍晋三首相の通算在職日数が憲政史上最長となった20日、首相のお膝元の山口県下関市などで、最長記録を祝う行事が相次いだ。
■横断幕
下関市南部町の市役所新館1階エントランスには、「祝 安倍晋三内閣総理大臣 在職期間歴代最長達成」と書かれた横断幕が掲げられた。縦約90センチ、横7・4メートル。正面玄関を入って真正面の最も目立つ位置に、朝の開庁時間前に取り付けられた。12月27日まで。県庁でも同様の横断幕がロビーに、看板(縦約1メートル、幅約10メートル)が庁舎敷地内に設置された。
■写真展
下関市竹崎町4の複合商業施設「シーモール下関」では、自民党山口第四選挙区支部主催の記念写真展が始まった。12月8日まで。
会場には、2006年9月発足の第1次安倍内閣以降の国会やサミットなどの国際会議、各国首脳との会談の記念写真を中心に、約60枚の写真パネルや、首相任命時の辞令などを展示している。
政治家以外にも元巨人監督の長嶋茂雄さんらスポーツ選手との交流などを伝える写真も並んでいる。
■演説会
JR下関駅前では同日夕、自民党下関支部が街頭演説会を開き、駆け付けた党女性局長の三原じゅん子参院議員が「地元の皆さんに、これからもお支えいただきたい」と呼び掛けた。
三原議員は、集まった支持者らと万歳三唱。安倍政権の強みとして「選挙に強く、アベノミクスや地方創生、一億総活躍など分かりやすい政策テーマを打ち出してきた」などと振り返った。今後の政権運営については「北朝鮮による拉致問題、災害からの復旧・復興、憲法改正など大きな問題で、まだまだ活躍してもらわなければならない」と訴えた。【近藤綾加、坂野日向子、祝部幹雄】