京急脱線 徹夜で復旧作業 運転再開はあす始発か

京浜急行の電車が踏切でトラックと衝突して脱線した事故で、現場では6日夕方までの復旧を目指していましたが、運転再開は7日の始発に延びる見込みです。

(中尾洋輔記者報告)

脱線した先頭車両は現在も傾いたままとなっています。5日夜からの作業で衝突したトラックを電動のこぎりで解体し、クレーンで取り除く作業が行われています。作業が進むにつれてトラックから散乱した果物がはっきり見えるようになりました。また、近くの道路には脱線車両の撤去に備えて大型のクレーンが待機しています。まずはトラックを線路上から取り除いたうえで、大型のクレーンを使って車両の撤去作業が始まるとみられます。また、枕木を交換する作業も並行して行われていました。事故ではトラックの運転手・本橋道雄さん(67)が死亡し、乗客や電車の運転手33人がけがをしました。警察は本橋さんが運転操作を誤って踏切に進入し、事故を起こした可能性があるとみて捜査を進めています。京急は当初、6日夕方の運転再開を目指していましたが、線路が激しく傷付いていることが新たに分かり、安全対策や点検のため7日の始発に運転再開予定を変更していることとしています。