富山大で個人情報流出185人分 医学部卒業試験と付属病院の患者情報

富山大(斎藤滋学長)は22日、10月30日に行われた医学部の卒業試験と、11月14日に付属病院(富山市杉谷)から送信したメールで計185人分の患者の個人情報が流出したと発表した。いずれも被害などは出ていない。
卒業試験は113人が受験。内科学の試験中に監督者が試験問題と画像集に患者2人の名前、ID番号、生年月日、CT画像、X線写真などが表記されているのを発見し、試験終了後に回収した。調査の結果、問題作成途中で画像処理のマスキングが外れ、校正段階でも気づかなかったという。今月12日に患者や関係者に主治医が電話で謝罪した。
さらに今月14日、同病院の非常勤医師が県厚生部あてに補助金申請のメールを送信した際、申請書と誤って患者183人分の名前、年齢、性別、入院外来区分、検査後の状況などの個人情報を含むファイルを添付した。同日中に医師本人がミスに気づき、県がメールサーバー上のデータを削除した。
同病院では、患者の個人情報を利用する際、個人を識別できないよう匿名化することや、それができない場合はファイルにパスワードロックをかけることを義務づけているが、この医師は匿名化もパスワードロックもかけていなかった。21日付で林篤志病院長名の謝罪文を該当する患者に送付した。
2件の流出を受け、大学や付属病院では関係者に注意喚起するとともに、斎藤学長は「患者、関係者にご心配とご迷惑をかけ深くおわびする。このような事態が相次いで発生したことを真摯(しんし)に受け止め、再発防止を図りたい」とコメントした。【青山郁子】