ローマ教皇のミサでともされる「希望の火」到着 全国各地をめぐり、東京に

ローマ教皇の来日を前に22日、原爆の残り火などを合わせた「希望の火」が全国各地をめぐり、東京に到着した。宗教を超えた祈りが込められた火は、25日の東京ドーム(文京区)のミサでともされる。
京都市のNPO法人「アースキャラバン」が企画。被爆2世らメンバー約10人が9月から合わせて22日間、自転車2台を交代で走らせてきた。この日、雨の降る中、自転車に乗った2人は東京ドームの鎮魂の碑前で、火だねを携帯容器からランタンに移して無事の到着を祝った。
メンバーは長崎の「長崎誓いの火」を分灯して9月28日に出発。福岡県八女市で燃え続ける広島原爆の「残り火」、広島の「平和の灯(ともしび)」を合わせて京都から再出発した。計15都府県をめぐり、各地の寺院や教会、学校で平和の祈りを火に込めてきた。今年3月には、カナダに住む被爆者のサーロー節子さん(87)と共に原爆の残り火をバチカンに届け、教皇に核廃絶の願いを込めて吹き消してもらった。
東京まで火を運んできた、被爆2世の本岡丈又(じょうま)さん(32)=京都市=は「みなさんの平和への願いや希望を、各地でどんどんと大きくして持って来ることができうれしい」。オーストリア人のアリス・シュミソッファーさん(44)も「道中は楽しく喜びに満ちていた」と笑顔を見せた。火は教皇の移動にあわせ、新幹線でいったん長崎に運ばれミサでともされた後、再び東京に戻される予定。【竹内麻子】