複数英語試験「比較が駄目」=活用圧力を懸念―批判派の羽藤教授

大学入学共通テストでの導入が見送られた英語民間試験をめぐり、京都工芸繊維大の羽藤由美教授が22日、日本記者クラブで記者会見し、「マラソンと50メートル走で走力を比べることができないように、異なる試験の成績を比べること自体が駄目だ」と述べ、6団体7種類の民間試験活用には構造的欠陥があったと批判した。
羽藤氏は、民間試験の入試活用に否定的な論者として知られる。会見では「大学には確実に(活用するよう)圧力がかかった」との見方を示した上で、今後も文部科学省から運営費交付金や私学助成金の削減などを持ち出され、活用を強いられる恐れがあると懸念を表明した。
羽藤氏は「(大学が)個別でスピーキングテストはできない」とする一方、「TOEFLなどと同じ方法でいつでも受けられるようにするのであれば、(大学入試)センターが主導でできる」とも述べた。