活性炭談合で11社に4億3460万円の課徴金命令、公取委

浄水場などで用いる活性炭の入札を巡りメーカーなど16社が談合をしていたとして、公正取引委員会は22日、化学メーカー「クラレ」(東京都千代田区)や商社「本町化学工業」(足立区)など計11社に独占禁止法違反(不当な取引制限)で計4億3460万円の課徴金命令を出した。談合があったのは全国の浄水場など137施設に上った。
公取委によると、各社は遅くとも2013年から東日本や近畿の自治体が活性炭を発注する際、事前に受注業者を決めていた。ほかに命令を受けたのは大阪ガスケミカル(大阪市)▽水ing(東京都港区)▽フタムラ化学(名古屋市)など。各社は「法令順守に取り組む」などとコメントした。
実際の入札には各メーカーの代理店が参加、本町化学を通して活性炭を代理店に卸していた。特に東日本では同社が他社の担当者と個別面談し、受注を配分していたという。
活性炭は水の臭いや汚れを取り除くために使われている。公取委は浄水場を巡り、これまでに水の汚れを集めるポリ塩化アルミニウム、殺菌に使う次亜塩素酸ソーダの納入、運転管理業務の受託についても談合を認定している。公取委の担当者は「市場の拡大も見込めない中で入札に参加する顔ぶれも変わらず、利益確保に走ってしまうのではないか」としている。【渡辺暢】