大津市が議事録作成でAI導入 時間を4割削減見込み

大津市は今月から、会議などの議事録作成を効率化するため、AI(人工知能)を活用して発言を自動で文字起こしするシステムを導入した。7月の実証実験の結果から、作業時間は4割程度、削減すると見込んでいる。
市は昨年度、市長会見や部内での会議など、39課で延べ416件の議事録作成に約1500時間を要した。職員らが録音した音声を聞き直して文字起こしをしてきたが、雑音が混じって聞き取れなかったり、正確に再現するのに時間がかかったりしていた。
議事録作成を効率化するため、市は民間のIT会社と提携し、新システムを導入。マイクを使うと音声が自動で録音され、音源を基にAIが文字に起こしてくれる仕組みだ。最終的に職員が音源を聞き直して確認するが、実証実験でも固有名詞を含め、正確性は約8割に上っていた。
今回の運用開始で、職員からは「手間が省けた」などと評価する声が上がっているという。市イノベーションラボの担当者は「仕事の効率化につながるような先進的な技術の導入を、今後も検討していきたい」と話した。【小西雄介】