上皇后さま、乳がん手術に向けご入院

上皇后さまは7日午前、左胸の乳がん手術に備えるため、東京都文京区の東大病院に入院された。手術は8日午前10時に始まる予定。麻酔も含めて全体で約4時間を要し、ご退院まで数日間かかるとみられる。
上皇后さまは7日午前10時15分ごろ、皇居・吹上仙洞御所から東大病院にご到着。入院棟の玄関で出迎えた病院関係者に会釈し、ゆっくりとした足取りで病室に向かわれた。この日は手術前の検査を受けられるという。
宮内庁によると、上皇さまは8日、手術前に東大病院を訪れ、上皇后さまをお見舞いされる。手術後にも病院を訪れ、ご夫妻そろって医師から説明を受けられる予定。
手術は上皇后さまの乳がん検診を10年以上担当してきた静岡県立静岡がんセンター乳腺外科の医師と東大病院乳腺・内分泌外科の医師が協力して行う。全身麻酔をした上で、乳房は温存し、がんとその周辺の組織を摘出する方法がとられる予定。手術中に組織の迅速診断を行うなどし、治療方針を決めるとしている。
これまでの検査の結果、上皇后さまのがんのステージは4段階のうち最も早期の「1」で、明らかな転移はないと判断されている。