天皇、皇后両陛下は23日夕、伊勢神宮参拝のため2泊3日で訪れていた三重県伊勢市から帰京された。同日午前は、皇室が祖とする天照大神(あまてらすおおみかみ)を祭る内宮(ないくう)(皇大神宮(こうたいじんぐう))で、即位の礼や大嘗祭(だいじょうさい)を終えたことを報告する儀式「神宮に親謁(しんえつ)の儀」に臨んだ。
22日の外宮(げくう)(豊受(とようけ)大神宮)での儀式と同様、天皇陛下は天皇専用の装束「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」を着用した。晴天だったため、ほろを取り外した儀装(ぎそう)馬車で参道を移動し、正殿前で拝礼した。
皇后雅子さまは十二単(ひとえ)姿。馬アレルギーのため、今月10日のパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」で使われたオープンカーで参道を進んだ後、参拝した。
両陛下は12月初旬までに各地の天皇陵で即位儀式の終了を報告する。【和田武士】