塩分控えめでクリーミー 食通も満足、和食に合う「神仙キャビア」開発 宮崎

宮崎県高千穂町の旅館「神仙(しんせん)」は、チョウザメの卵で和食に合う瓶詰め特製「神仙キャビア」の販売を始めた。同町などと共に「世界農業遺産」に認定された椎葉村のチョウザメ養殖・加工販売会社「森のめぐみ」と共同開発した逸品。上質キャビアを使い、塩分控えめのクリーミーな味わいが特徴で国内外の食通をうならせそうだ。【重春次男】
高千穂町や椎葉村など5町村は伝統農法や生態系の維持、神楽などの伝統文化が高く評価され、2015年12月に「高千穂郷・椎葉山地域」として世界農業遺産に認定された。自然を生かした観光振興などに取り組む傍ら、地域の企業の連携事業として夏前からキャビアの商品開発にも取り組んでいた。
「森のめぐみ」は年間通じた平均水温が10度前後の耳川の源流水をかけ流してチョウザメを養殖し、8年かけて育てたメスから熟成キャビアを採っている。「神仙キャビア」は形や味、香りの良い上位1割程度を厳選。同社の鈴木宏明専務(31)は「洋食用とは別に、塩分濃度を下げるなど工夫を重ね旅館の和食料理にマッチする風味に仕上げた」と話す。
神仙のおかみ、佐藤久美さん(45)も「自然豊かな地域で育まれたキャビアを国内はじめ、世界中の人に味わってほしい」とアピールしている。瓶詰めは10グラム入り7000円、20グラム入り1万円(いずれも税別)。オンラインストア「みやざき食宝」でも購入できる。問い合わせは神仙(0982・72・2257)。