札幌の観光名所で「赤れんが庁舎」として親しまれている国の重要文化財「北海道庁旧本庁舎」(札幌市中央区)で、道は来年1月から開始予定だった改修工事を延期する方針を決めた。札幌で開催される東京五輪のマラソンでは庁舎前を走るコースが想定されており、道は建物を囲いで覆う時期を遅らせ、世界に観光都市の魅力をアピールする。
10月から休館している同庁舎では、老朽化に伴う改修工事が来年1月から始まる予定だったが、道民らから「道都のシンボルを世界にアピールする絶好の機会に囲いで覆うのはどうか」などの声が寄せられていた。
道は26日に開会する定例道議会に、工事請負契約(41億8000万円)を締結する議案を提出。工事の完了は2022年度だったが、延期となれば費用も増えて工期も1年程度延びることが予想されるため、来年2月の定例道議会に関連議案を提出する。
鈴木直道知事は22日の定例記者会見で「リニューアル時期のオープンは遅れることになるが、マラソンと競歩を通じて赤れんが庁舎を含む道内の魅力が世界中に発信されることが大切だ」と述べた。【真貝恒平】