上皇后さま(84)は7日午前、東京都文京区の東大病院に入院された。
8日午前10時から左胸の乳がんの摘出手術を受ける予定。明らかな転移はなく、進行度は「ステージ1」で、乳房温存手術を予定している。入院は帯状ヘルペスと診断された1997年以来。
上皇后さまは7日午前10時15分ごろに東大病院の入院棟玄関に車で到着し、瀬戸泰之病院長らに出迎えられ、歩いて病室へと向かった。宮内庁によると、上皇さまはお住まいの皇居・吹上仙洞御所で見送り、8日には付き添いのため東大病院を訪れる予定。
手術は静岡県立静岡がんセンター乳腺外科の医師と、東大病院乳腺・内分泌外科の医師が協力して実施。全身麻酔で行い、がん組織と周辺を摘出する。麻酔を含め4時間ほどかかる見通し。
上皇后さまは7月12日の定期健康診断で左胸の乳腺に腫瘤(しゅりゅう)が見つかり、8月2日に組織検査を受けた結果、比較的早期の乳がんと診断された。