愛知県岡崎市のマンションで住人の河原薫さん(当時49歳)が殺害されているのが見つかった事件は、発覚から26日で1週間になる。部屋や車の鍵、財布、スマートフォンが発見されておらず、玄関などに設置されていた防犯カメラの記録媒体も室内からなくなっていたことが、捜査関係者への取材で新たに判明。県警は犯人が持ち去った可能性が高いとみて調べている。
事件は19日午前10時ごろ、うつぶせで布団をかぶり血まみれで死んでいる河原さんを、部屋を訪ねた母親(76)が見つけた。死因は出血性ショックで上半身に複数の刺し傷や切り傷があり、首に深い刺し傷もあった。現場からは凶器は見つかっていない。
捜査関係者によると、財布やスマートフォンが見つかっていないほか、玄関やベランダに設置されていた防犯カメラの記録媒体も室内からなくなっていた。犯人が証拠隠滅のために持ち去った可能性が高いとみられる。
また、玄関は施錠され、ベランダの窓ガラスが割られていたが、周辺には住宅が建ち並び人目に付きやすいことなどから、侵入経路としては不自然な点もあるとみて県警は慎重に調べている。
河原さんは14日夕に知人と連絡を取り合っていたが、同日夜には音信不通となった。その知人がこのころマンション前を通りかかると、駐車場に河原さんの車がなかったという。車は19日午後、マンションから約6キロ離れた市内の公園内に乗り捨てられているのが見つかった。
河原さんは個人で貸金業を営み、返済などを巡って複数の金銭トラブルを抱えており、県警に相談が寄せられたケースもあった。このため、県警はトラブルの詳細や交友関係などを中心に調べている。情報提供は県警岡崎署捜査本部フリーダイヤル(0120・110・960)へ。【斎川瞳、駒木智一】