東京都大田区の「マルハニチロ物流」の物流倉庫で2月、作業員の男性3人が死亡した火災で、警視庁捜査1課は25日、業務上過失致死容疑などで、倉庫で溶接作業をしていた自営業の男(64)=横浜市港北区=を書類送検した。
男は5階建て倉庫の屋上で、電気による熱を利用して配管の溶接作業を行っていた。同課によると、「迷走電流」と呼ばれる現象が起きて倉庫そのものに電流が流れ、その結果、倉庫5階壁面に設置された電線を覆うチューブが過熱して付近にあったウレタン製断熱材に火が付いたとみられる。作業場所と火元は約20メートル離れていたという。
同課は再現実験の結果、電気回路に不備があったため、迷走電流が発生したと判断した。「渡り」と呼ばれる金属棒を設置していれば適切な電気回路が確保され、火災は起こらなかったとみている。男は「渡りを置き忘れた可能性がある」と話しているという。同課によると、死者が出た火災などで、迷走電流を原因として立件したのは全国初。