心臓マッサージは「アンパンマン」のリズムで 福島・消防本部がダンスで「救命処置」実演

福島市消防本部は、救急隊が到着するまでの間に必要な心肺蘇生などの救命処置を覚えてもらおうと、人気アニメ「それいけ! アンパンマン」の主題歌「アンパンマンのマーチ」に合わせたダンスを市内の看護学生らと考案し、8日、福島駅東口の駅前広場で披露した。
ダンスでは、周りの人への119番通報やAED(自動体外式除細動器)の依頼、心臓マッサージといった救命処置の流れを「アンパンマンのマーチ」のリズムに合わせて実演。同消防本部によると、このリズムは心臓マッサージの適切な間隔と一致するといい、訪れた人は歌に合わせて手拍子をするなどしてリズムを体で覚えていた。このリズムはドラマ「水戸黄門」の主題歌でも同じだという。
同市消防本部によると、市内では通報を受けてから救急車が到着するまでに平均8~9分かかるため、立ち会った人による適切な救命処置が救命率向上につながるという。同本部救急課の三浦将信課長補佐は「これをきっかけに一人でも多くの人に救命処置を覚えてほしい」と話した。【渡部直樹】