大阪市住吉区の小学6年女児(12)が誘拐され、栃木県小山市で保護された事件で、伊藤仁士容疑者(35)=未成年者誘拐容疑で逮捕=が女児を同市の自宅まで連れ帰った際、最寄り駅ではなく無人駅で下車していたことが26日、大阪府警への取材で分かった。府警は人目を避ける狙いがあったとみて、詳しく調べる。
府警によると、伊藤容疑者は10日ごろ、ツイッターで女児に接触。「せつじろう」と名乗り、直接やりとりができるメッセージ機能を使っていたとみられる。2人は17日午前10時半ごろ、女児宅近くの公園で初めて会い、大阪メトロあびこ駅から地下鉄に乗った後、在来線を乗り継ぎ、400キロ以上離れた小山市に向かった。
女児は同容疑者宅について「東京の方」としか知らなかった。2人は17日深夜、容疑者宅から東に約2.3キロのJR水戸線小田林駅(茨城県結城市)に到着し、徒歩で自宅に向かった。
同容疑者宅の最寄り駅は西に約2キロのJR小山駅(小山市)で、新幹線や快速電車が止まり、利用客も多い。JR東日本水戸支社によると、小田林駅は無人駅で、普通電車が1時間に数本止まる程度という。
府警は、伊藤容疑者が利用客の少ない無人駅を選び、誰とも顔を合わさないように自宅に向かったとみて調べている。自宅を特定させないために在来線を乗り継ぎ、複雑な帰路を選んだ可能性もある。