東京都千代田区で8月、緊急走行中のパトカーが横断歩道を横断中の男児をはねて死亡させた事故で、警視庁は26日、パトカーを運転していた新宿署地域課の男性巡査部長(51)を自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で書類送検した。
書類送検容疑は8月18日午前10時半ごろ、千代田区町6の国道20号の交差点を徐行せずに緊急走行し、青信号で横断歩道を歩いて渡っていた男児をはね、死亡させたとしている。
巡査部長は「横断歩道上の人が止まってくれたから加速した。お子様の命を奪ってしまい申し訳ない」と容疑を認めているという。男児には気付かなかったという趣旨のことを話している。警視庁は起訴を求める「厳重処分」の意見書を付けた。
現場は四ツ谷駅前の片側3車線の交差点。男児は事故で意識不明の重体になり、約1カ月後の9月13日に亡くなった。入院中に5歳になっていた。
警視庁交通捜査課によると、パトカーは薬物事件の捜査で尿鑑定をするため、新宿区の新宿署から千代田区の警視庁本部へ向かっていた。道路交通法や同庁の規則で、緊急走行中は交差点を徐行する必要があるが、パトカーは時速40~50キロで男児と衝突したとみられる。赤色灯を付け、サイレンは鳴らしていた。男児は中央分離帯で一度立ち止まった後、事故直前に小走りで横断歩道を渡り始めたという。【金森崇之】