佐賀県は25日、唐津市の50代男性農家の「いちごさん」のほ場から、来年産用に保管していた親苗十数株が盗まれたと発表した。佐賀県などが開発したイチゴの新品種「いちごさん」を巡っては3月に再任用の県職員だった男性が苗を流出させた事案が発覚したが、県によると苗の盗難は初めてという。
県園芸課によると、今月9日に男性が水やりに行った際に、親苗用ビニールハウスの苗が前日と比べて減っているのに気付いた。ハウスの扉に鍵はなかったという。被害農家は21日に唐津署に被害届を出した。
いちごさんは県とJAさがなどが2010年に開発を始め、18年11月に市場に出荷。生産の権利を持つ県と契約を結んだJAが認める農家以外は栽培できない。同課は品質の悪いいちごさんが流通する恐れがあるとし、「苗の本数の管理を徹底し、異常があればすぐに報告してほしい」と注意を呼びかけている。【池田美欧】