「原子力は完全に安全になるまで利用すべきでない」ローマ教皇、帰国の機中で

4日間の日程で訪日したフランシスコ・ローマ教皇は26日夕(日本時間27日未明)、ローマに到着した。ローマ教皇庁(バチカン)によると、教皇は機中で「個人的な見解だが、原子力の利用が完全に安全になるまで利用すべきではない」と述べ、原子力発電所を停止すべきだという考えを示した。
教皇は滞在中、被爆地の長崎、広島を訪問。東京都内では東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災者と面会した。
バチカンは伝統的に原発への賛否を明確に示してこなかったが、教皇は「日本人は(大地震、津波、原発事故という)三重の大惨事を経験した」とし、原発廃止を求める日本の司教たちと足並みをそろえる形で、踏み込んだ発言をした。
25日に教皇と会見した天皇陛下は「日本の人たちに心を込めて寄り添っていただいていることに感謝します」と述べた。【中西啓介】