特定外来生物ツマアカスズメバチが山口県防府市で見つかったのを受け、環境省は26日、侵入状況などの緊急調査を同市内で始めた。
防府市新田で18日、街路樹にスズメバチの巣があるのが見つかり、専門機関で分析したところ、中国や東南アジアなどが原産で生態系への影響が懸念されるツマアカスズメバチと判明した。国内では長崎県対馬市で2012年に初確認され、その後は北九州市や宮崎県日南市などでも見つかっていたが、本州では初めてだった。
委託された環境調査会社が4日かけ、巣があった場所から半径8キロの範囲内の街路樹や公園内の木に、乳酸菌飲料などを入れて侵入口を開けたペットボトルのわな計270個を設置する。わなは12月上旬に回収し、中に入っているハチの種類と広がりを調べる。同時に10日まで新たな巣を探索し、見つかった場合は速やかに駆除する。
ツマアカスズメバチの人への危険性は在来のスズメバチと変わらず、環境省中国四国地方環境事務所の担当者は「見つけたら刺激しないようにそっと立ち去って」と呼び掛ける。同事務所のホームページに特徴を掲載している。【脇山隆俊】