警視庁職員であるかのような「職員証」を偽造したとして、滋賀県警大津署などは26日、埼玉県上尾市の無職の少年(19)を公文書偽造の疑いで緊急逮捕した。インターネットで登録したデータを、コンビニエンスストアのマルチコピー機で印刷するサービスを利用していたという。同署管内では同日、警察官を名乗る男から電話があり、通帳などの詳細を聞き出そうとする事案が多数報告されており、同署は関連を調べている。
容疑は同日午後3時ごろ、氏名不詳者らと共謀し、大津市内のコンビニでコピー機を使い「警視庁」や実際にある「生活安全総務課生活安全対策第2係」のほか「巡査 警部補」などと書かれた職員証1通を偽造したとされる。少年は「詐欺グループの人から言われてやった」などと容疑を認めているという。
同署によると、職員証はキャッシュカード大で、首から下げるカードケースに入っていた。特殊詐欺の警戒をしていた県警捜査2課の捜査員が、コンビニで電話をしながらコピー機で印刷していた少年を発見。職務質問をして持ち物を調べると「警視庁」などの文字が印字された職員証が出てきたという。
大津署管内では同日午後2~4時の間、警察官を名乗る男から固定電話に「2、3日前に詐欺グループの犯人を逮捕した」「リストにあなたの名前が載っていた」などと、通帳やキャッシュカードの詳細を聞き出そうとする電話がかかってきたという通報が11件あった。同署は少年が特殊詐欺グループの「受け子」役の可能性もあるとみている。【諸隈美紗稀】