大手牛丼チェーン「松屋」を運営する松屋フーズが自販機ビジネスを加速させる。11月5日、大手IT企業グリーに“1号機”を設置したのを皮切りに、全国に展開しようとしている。公式Webサイトにも特設ページを開設した。
弁当自販機は2種類ある。最大収容数が60個の大型自販機と、30個収容可能な小型自販機だ。大型と小型の組み合わせ次第で、一度に90~120個まで販売可能だ。販売する商品は、「生姜焼丼」「牛重」「牛カルビ丼」「チキンカレー」「チーズトマトハンバーグ」「甘酢唐揚弁当」など15種類ある。1カ月に一度、新商品も導入するという。価格は400~500円。
一般的な自販機と同様、商品を選択してお金を支払うだけなので、操作は難しくないという。電子マネーでの決済も可能で、社員証で購入したいという企業があれば対応を検討する。
自販機の搬入・設置に費用はかからない。導入する企業は電気代だけを負担する。商品は近隣の店舗から納品される。弁当に保存料を使用していないため、販売時間は4~5時間となる。販売期限を過ぎた商品は自動で販売中止となり、次の納品時にスタッフが回収する。松屋フーズの広報担当者は「近くの店舗から商品を補充するので、基本的に全国どこでも設置可能です」と説明する。
商品は企業のニーズに合わせた時間帯に配送される。ランチタイムだけでなく、1日に2~4回の納品も可能だという。松屋は365日24時間営業なので、お盆や正月などにも納品できるのが強みだとアピールしている。
どんなニーズがあると見込んでいるのか
松屋フーズは企業の福利厚生を充実させる手段として、自販機にニーズがあると見込んでいる。例えば、「忙しくて昼食をとる時間のない社員に提供したい」「休憩スペースを充実させたい」「弁当を注文したいが、発注や管理が手間だ」といった総務担当者などを具体的な顧客と見込んでいるようだ。
現時点で、自販機の引き合いはどの程度あるのだろうか。広報担当者によると「思った以上の反響があります」と説明する。自販機は新たな販路開拓の手段になる。企業の“福利厚生市場”にどこまで食い込めるか。