日本列島を不沈空母のように…元首相・中曽根康弘氏語録

「戦後政治の総決算」を掲げ、国鉄(現JR各社)などの分割・民営化を実現した元首相の中曽根康弘氏が29日午前7時すぎ、老衰のため死去した。101歳。安倍晋三、佐藤栄作、吉田茂、小泉純一郎各内閣に次ぐ戦後第5位の長期政権を担った。外交面ではレーガン米大統領と信頼関係を築き、日米関係を大きく前進させた。葬儀・告別式は近親者のみで行い、後日お別れの会を開く。
「よく私は政界の風見鶏と言われる。風の方向が分からないで船を進めることはできない」(1978年4月、札幌市で講演)
「日本列島を不沈空母のように強力に防衛し、ソ連(現ロシア)のバックファイアー爆撃機が侵入できないようにする」(83年1月、訪米時にワシントン・ポスト紙幹部との懇談で)
「いわゆる田中氏の政治的影響を一切排除する」(83年10月、田中角栄元首相のロッキード事件1審有罪判決を受け、声明)
「『戦後政治の総決算』は戦後40年間のひずみや欠陥を是正し、21世紀に備えるものだ」(86年1月、施政方針演説)
「皆さん、この顔を見て私がウソをつく男だと思いますか」(86年7月、衆参W選挙中の街頭演説で大型間接税導入を否定)
「日本は米国にカネを出し、駐留させ、番犬として使うことになるが、それが賢明だと思う」(97年10月、北海道小樽市などでの講演で在日米軍に関し)
「85歳になってまだやっているのかと言われる。マッカーサーは『老兵は死なず消え去るのみ』と言ったが『老兵は死なず消え去りもしない』だ」(2003年5月、自民党派閥総会)
「約60年間で世の中は大きく変わったが、憲法だけが変わっていない。国民の責任ではなく怠けた政治の責任だ」(11年4月、超党派国会議員の会合で)
「政治家は常に歴史法廷に立つ被告人との思いで精励努力を重ねてきた」(18年5月、100歳の誕生日のコメント)