強盗致傷、女性に無罪=1億円強奪事件―京都地裁

京都市で2010年、当時国会議員公設秘書だった男と共謀して不動産会社社長だった男性宅から現金1億円を奪うなどしたとして、強盗致傷などの罪に問われた女性(60)の裁判員裁判の判決が2日、京都地裁であった。入子光臣裁判長は「共謀があったと認めるには合理的な疑いが残る」と述べ、住居侵入と強盗致傷罪について無罪(求刑懲役8年)とした。別の強要未遂事件についてはほう助を認め、懲役1年、執行猶予3年を言い渡した。
女性は上倉崇敬被告(45)と共謀し、10年9月29日、宅配業者を装って京都市左京区の男性宅に侵入し、男性の妻の両手を後ろ手に縛るなどして現金1億円を奪い、妻に軽傷を負わせたとして起訴された。
公判で弁護側は「犯行の意図を知らずに利用されたにすぎない」と無罪を主張。検察側は、運転手役を務めるなど「意思を通じ合って犯行に及んだことを十分に推認できる」と主張したが、入子裁判長は「上倉被告の犯行目的を知らなかった可能性を否定することはできない」と判断した。
北佳子・京都地検次席検事の話 判決内容を精査し、上級庁と協議の上、適切に対応したい。