20日公開の映画「スター・ウォーズ」シリーズの最新作にして完結作「スカイウォーカーの夜明け」の前売り券が発売となった4日、信楽焼でできた同シリーズの人気キャラクター「BB―8」が、大阪市北区のTOHOシネマズ梅田でお披露目された。信楽焼特有の暖色「緋色(ひいろ)(スカーレット)」が、ロボットながら人間味も感じさせるBB―8にマッチした力作となっている。
制作したのは滋賀県甲賀市信楽町の陶芸家、濱中宣秀(のぶひで)さん(47)。これまでオリジナルのロボットや細部まで表現した動物の陶器を制作し、高い評価を得ている。スター・ウォーズは1977年公開のシリーズ1作目「新たなる希望」からのファンで、BB―8も大好きなキャラクターの一つという。
作品は今年10月から試作を重ね、約5週間かけて完成させた。大きさは設定の約半分の高さ約35センチ、幅約21センチ。上部と下部は別々に作り、焼き上げた後に重ねている。5色の釉薬(ゆうやく)を使用し、上部のモニターカメラの黒い円には、信楽焼のタヌキの置物と同じ黒い釉薬を用い、独特の光沢を表現した。
濱中さんは「焼く時に土の重みで沈み込むので、少し縦長に作って完成時に球体になるよう調整した。表面の模様は細かい部分までこだわって『筋彫り』を入れ、イメージ通りの出来栄えになった」と満足げな表情を見せた。
BB―8は、2015年公開のエピソード7「フォースの覚醒」で初登場したボール形のドロイド。下部の球体を回転させながら移動し、いざという時は危険も顧みず行動する。濱中さんは「ずっと制作に取りかかっていたので、我が子のような気持ち。最新作で活躍するシーンを楽しみにしている」とほほ笑む。「このBB―8を見て、少しでも信楽焼に興味をもってくれるとうれしい」と期待した。
信楽焼のBB―8は12日まで、TOHOシネマズ梅田3番シアター前で展示(観覧無料)後、20~29日に日テレホール(東京都港区)で開催される「最後のスター・ウォーズ展」(入場無料)でも展示される。【礒野健一】