「厳しい上司が来るから」捜査書類を破棄疑い 巡査部長を書類送検 京都府警

特殊詐欺事件の捜査書類をシュレッダーで破棄したとして、京都府警は5日、府警捜査2課の30代の男性巡査部長を公文書毀棄(きき)容疑で書類送検し、停職1カ月の懲戒処分にした。巡査部長は同日、依願退職した。
「なかったことにしようと思った」
府警監察官室によると、巡査部長は「事件を放置していたので、書類に細かい厳しい上司が異動してくると聞いて、なかったことにしようと思った」と容疑を認めているという。
送検容疑は2017年3月4~5日、当時勤務していた府警山科署で、16年3月に受理した特殊詐欺事件の被害届と供述調書1通を署内のシュレッダーで破棄したとしている。
今年7月、捜査書類と証拠品を照合する点検作業で書類がないことが発覚。当時、担当していた巡査部長が破棄を認めた。事件は未解決で「被害者や周囲に迷惑をかけ申し訳ない。辞職して責任を取る」と話したという。捜査関係者によると、この事件の被害額は数千万円という。
府警は監督責任を問い、当時の山科署刑事課長ら上司3人を所属長注意とした。姫野敦秀首席監察官は「警察職員としてあるまじき行為で心からおわび申し上げる」と述べた。【小田中大】