アフガニスタンで銃弾に倒れた中村哲医師(73)の同級生らからは死亡の報を受け、「貴重な人をなくした」と惜しむ声が相次いだ。
中村医師と九州大医学部で同級生だったという久保千春九州大学長は5日、記者会見を開き、「私の人生の指標となっていた人。大変残念」と悼んだ。大学生時代、無医村などで医療活動の手伝いをするボランティアに中村医師と参加した思い出を語り、「普段は穏やかな人だが、恵まれない人を救おうという信念がある人だった」と振り返った。
最後に会ったのが、10月下旬の同窓会。中村医師は「同窓生に会うためだけにアフガニスタンから来た」と話したといい、「同級生でもある中村さんを亡くした衝撃は大きい」と声を落とした。
西南学院中学(福岡市)で同級生だった和佐野健吾さん(72)も「何ともいいようがない。やり残したことがあっただろうに」と悔しさをにじませた。中村医師は同級生から「哲ちゃん」と慕われ、「物静かで、誰からも好かれる人だった」という。「哲ちゃんは自分たちの誇りだった。こういう人は今後出てこないかもしれない」と沈痛な思いを語った。