混迷する日韓関係だが、戦後以降韓国外交を担ってきた日本の政治家は韓国に対して何をしてきたのか。ここでは、大野伴睦氏から福田赳夫氏まで、政治家ごとに主な業績をまとめてみた。(敬称略)
大野伴睦:「領土問題を棚上げにした日韓基本条約の締結時に日本側の交渉にあたった」(姜誠・在日コリアンルポライター)
船田中:「日韓協力委員会のメンバーであり、日韓議連の初代会長だった」(筆坂秀世・元共産党参議院議員)
河野一郎:「竹島について韓国と密約交渉を担当していたのが河野一郎氏とされている。その時、竹島の領有権が棚上げされた」(藤本順一・政治ジャーナリスト)
岸信介:「日韓国交正常化当時から韓国と関わりを持ち、朴正煕政権と良好な関係を築いていた。その関係から、様々な形で韓国の経済発展に関する政策を進めた」(半田滋・東京新聞論説兼編集委員)
鈴木善幸:「1982年の教科書問題で韓国に謝罪した」(倉山満・歴史評論家)
田中角栄:「金大中事件を政治決着させ、金鍾泌首相の訪日と宮沢喜一外相の訪韓で決着とした時の首相であった」(黒田勝弘・産経新聞ソウル駐在客員論説委員)
中曽根康弘:「1984年に全斗煥大統領が来日し、その晩餐会で中曽根首相は謝罪を行なっている。歴史問題がどんどん顕在化していった」(倉山満・歴史評論家)
佐藤栄作:「日韓国交正常化に調印した時の首相であった」(野村旗守・ジャーナリスト)
福田赳夫:「韓国ロビーといわれる勢力の一員で、日韓協力委員会の会長を務めた」(菅沼光弘・元公安調査庁第二部長)
※週刊ポスト2019年9月20・27日号