第32期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)の第5局は6、7日、島根県津和野町で行われ、挑戦者の豊島将之名人(29)が広瀬章人竜王(32)に143手で勝ち、4勝1敗で初の竜王を獲得した。豊島は名人と合わせて2冠となった。
豊島は5月に名人を獲得し、棋聖と王位を合わせた3冠に。その後、棋聖と王位を失って1冠に後退したが、今シリーズは粘り強い戦いで接戦を制し2冠となった。
広瀬は昨年、通算100期目のタイトル獲得を目指した羽生を4勝3敗で破って竜王を獲得。しかし初防衛はならず無冠になった。来年1月開始の王将戦七番勝負で渡辺明王将(35)に挑戦する。【山村英樹】
豊島「ツキがあった」
第5局は広瀬優勢のうちに進んだが、終盤で誤って豊島が逆転した。豊島は「終盤きわどい将棋が多く、勝てたのはツキがあったからと思う。(名人・竜王になって)自分がここまでやれるとは思っていなかった。(今までタイトル防衛がなく)一つは防衛をしたい」と喜びを語り、広瀬は「難しい将棋が多かったが、最後の最後でこちらがミスしてしまった」と語った。