住民たちが市議会に陳情書を提出です。動物への大量の餌(えさ)やりで、困り果てた住民がついに行動を起こしました。
10日午前5時半すぎ、たくさんのハトが集まってきます。その訳は、集団による餌やりが連日、行われているのです。この日にまかれた食パンざっと150枚以上あります。さらに、まかれる餌は食パンだけではありません。
現場は大阪市住吉区我孫子町の駅前。近くの住民らによりますと、5年ほど前から餌やりが行われています。この迷惑な餌やり行為は近隣住民への生活に支障が…。迷惑な餌やりは住宅街でも。猫への餌やりです。残った餌は道路にまき散らし、後始末もせずに立ち去ります。10日も現場には猫への餌やりをする女性の姿が。女性は何も答えることなく自転車で立ち去りました。すると、女性が立ち去った場所では、餌や糞(ふん)などで臭いが出るため男性が洗い流していました。
近隣住民は度々、市や警察に苦情を申し立てていますが、餌やりは法律で禁止されていないためやめさせることができません。それを知ってか、餌やりする女性は取材カメラに向かって笑みを浮かべ、手を振ります。悪びれる様子はありません。
業を煮やした住民は10日、動きました。餌やり行為に罰金を科す条例の制定を求め市議会に陳情書を提出しました。それにしてもなぜ、迷惑な餌やりは続けられるのでしょうか。
住民らによりますと、この集団は元々、野良猫に餌やりをしていましたが、ハトやカラスなどが先に食べてしまうため鳥にも餌をやるようになったということです。陳情書を受け取った市議会では条例制定に向けて議論が行われます。