「漫画村」首謀者を再逮捕 サイトの広告収益隠した疑いで

人気漫画を無断で掲載した海賊版サイト「漫画村」(昨年4月に閉鎖)の著作権法違反事件で、福岡県警などの合同捜査本部は9日、サイトに掲載した広告の収入を隠匿したとして、サイト運営者で首謀者とされる星野路実(ろみ)被告(27)=著作権法違反罪で起訴=を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)容疑で再逮捕した。
県警によると、閲覧数などに応じて金額が決まるインターネット広告の収入を犯罪収益として立件したのは全国初。海賊版サイトの収益源に切り込むことで、漫画村閉鎖後も一向になくならない海賊版サイトの根絶を目指す姿勢を示す。
逮捕容疑は漫画村のサイトに掲載した広告の収益を国外に隠そうと考え、2016年12月26日~17年9月1日に計18回にわたり、犯罪収入計約4845万円を自らが管理する海外口座に振り込み入金させたとしている。星野容疑者は捜査員に「隠匿になるのですか」と尋ねた後、「事件に関する一切のことは黙秘したい」と供述したという。
県警によると、広告収入は星野容疑者が1人で管理していた。犯罪収入を隠すため日本の警察の捜査権が及ばないインド洋の島国セーシェルに収益管理用の実体のない会社を設立し、会社の口座を香港の銀行に開設していたとみられる。他にも海外に口座を持っていたとみて、広告収入の全容解明を目指す。
星野容疑者の逮捕は3回目。これまでに人気漫画の「キングダム」と「ONE PIECE(ワンピース)」の画像を漫画村に無断掲載したとして著作権法違反容疑で逮捕、起訴されている。一連の事件を巡っては他にも共謀したとして側近の男(38)ら3人が逮捕、起訴されており、このうち画像の投稿役を担った東京都の男女2人が有罪判決を受けた。【中里顕】