大分県竹田市は国指定史跡の岡城や城下町をアピールしようと、竹田ならではの風物や方言を題材にした無料通信アプリ「LINE(ライン)」のスタンプを作成する。人気イラストレーターの山田全自動さんに作画を依頼。今月末までスタンプに使うユニークな風物や方言を募集している。
滝廉太郎の「荒城の月」のモチーフとなった岡城は市のシンボルで、年間14万人の観光客が訪れたこともある。しかし、大分県も被害を受けた2016年の熊本地震の発生以降は急減。その影響は長引き、昨年も約6万人と伸び悩みが続く。
今年春のテレビ番組で「日本最強の城」に選ばれたことで、徐々に訪れる人が増えているが、かつてのような観光バスでの訪問は依然少なく、多くがマイカー利用者という。
岡城訪問者10万人を目指す市は、幅広い世代が利用するラインのスタンプに着目。浮世絵風のイラストが人気で佐賀県出身の山田全自動さんに作画を依頼した。山田全自動さんの写真共有アプリ「インスタグラム」のフォロワーは80万人近く、市の担当者は「山田全自動さんの作風が岡城と城下町にマッチすると思った。ラインスタンプ作成の実績もあり、その発信力に期待している」と話す。
市は応募の中から市ならではの風物や方言を20~30点選び、来年3月中旬にはスタンプの発売にこぎ着けたい意向だ。既に「せちい(いやだ)」などの応募があるという。先着100人に山田全自動さんオリジナルのステッカーをプレゼントすることにしている。
応募はNPO法人「竹田市観光ツーリズム協会」のホームページ「タケタン」から投稿するか、同協会窓口に備えている応募用紙に記入する。問い合わせは同協会(0974・63・0585)。【衛藤親】