元大臣を撃った男の恨みとは…。
防衛庁長官や農水相を務めた玉沢徳一郎元衆院議員(81)が10日に盛岡市の自宅で銃撃された事件で、当たったのは足に1発だとみられることが11日、親族への取材で分かった。盛岡東署に拳銃を持参し、銃刀法違反(加重所持)の疑いで現行犯逮捕された農業、高橋徴脩容疑者(82)は「選挙の恨みで撃った。金銭トラブルがあった」と銃撃も認めている。
逮捕容疑は10日午後2時10分ごろ、盛岡東署で回転式拳銃1丁と実弾1発を所持した疑い。
1990年代の「自社さ」政権当時、村山内閣で防衛庁長官、その後の小渕政権と森政権では農水相を務めた玉沢氏。2009年に政界を引退した同氏はなぜ撃たれたのか。浮かび上がったのは、高橋容疑者が15年に開設した「『玉澤徳一郎』に告ぐ」というタイトルの実名での告発サイトだ。サイトによると2人は岩手県の高校の柔道部の同期。玉沢氏が出馬した69年の衆院選で、高橋容疑者が事務局長として支援するも落選した。72年の同選挙では「選挙資金として1000万円を借用書なし、ある時払いの催促ありとの約束で貸付した」(サイトから)が、落選。76年に初当選し議員になった同氏を「私が知っている『玉』などではない。永田町に行って、金バッジをつけ、威張りチラシたいだけの、醜い野心の塊である」(同)と酷評した。
前出の資金貸付については01年に「初めて催促したところ『誰の金かわからないので返せない』と、田舎詐欺師も用いらない言い訳をした」(同)との経緯から、内容証明で催促した。
同容疑者は14年、同氏に損害賠償請求の訴訟を起こしたが、時効成立により請求棄却となった。そこで「法的に返済の義務は無くなったが。しかし君が道義を忘れた愚者であることに変わりない。事実を公表することにした」としてサイトで告発するに至ったという。
供述とサイトの内容は合致しているが…。