大学生、ニセ1万円札でロレックス代金支払う…同じ記番号

インターネット掲示板を通じた商品購入で偽1万円札を使ったとして、警視庁が、東京都調布市の大学生、斎藤薫実(たくみ)容疑者(22)を偽造通貨行使容疑で逮捕していたことが捜査関係者への取材でわかった。
警視庁は偽札の製造方法についても捜査を進めている。
捜査関係者によると、斎藤容疑者は今年2月、インターネットの掲示板サイトで購入を申し込んだ高級腕時計「ロレックス」の代金として、出品者の都内の50歳代男性に偽1万円札62枚を使った疑い。港区内の図書館で待ち合わせ、直接、手渡していたという。逮捕は9日。
掲示板サイトは、出品者が中古品の販売や譲渡の希望者を募集し、購入者が決まると、直接会って品物を手渡し、代金を現金で受け取る仕組み。
男性が支払いを受けた後、偽札と気付き、警視庁に通報した。偽札は全て同じ記番号で、カラーコピーで印刷したとみられる。
都内では同じ頃、札束約30枚が落ちているのが発見され、拾得物として警視庁に届けられていた。同庁が調べたところ、全て偽1万円札で、斎藤容疑者がロレックス代金として支払った偽札62枚と同じ記番号だったという。
警視庁は、斎藤容疑者が大量の偽札を所持していたとみて、調べている。