日本モンキーセンター(愛知県犬山市)で4日、チンパンジーの脱走を想定した全職員約30人による捕獲訓練が行われた。2000年にゴリラが脱走し来園者がけがをした事故の発生以来、危険な動物を扱っている意識を高めるために年2回実施している。
訓練は集中豪雨により園内の施設が崩壊したと想定。職員たちは来園者の誘導・救護班、捜索班、麻酔班に分かれて臨んだ。チンパンジー役の男性飼育員が木の茂みに逃げ込んだり、木に登ったりする動きに戸惑いながらも、最終的には麻酔銃がチンパンジーに当たったとみなし、無事に「捕獲」した。
茂みで職員がチンパンジーに襲われて重傷を負ったと仮定した訓練も行い、反省会では茂みの中に入って捜索する際のリスクなどを確認した。坂口真悟飼育主任は「無線の指示が的確でスムーズに進行でき、職員同士の連携が確認できた。明日からの業務に生かしたい」と話した。
同センターで飼育する霊長類は約60種類850頭と日本最多。チンパンジーは8頭おり、ゴリラより若くて動きが活発なため、今回はチンパンジーの訓練にした。