水戸市は11日、金銭トラブルで県のいばらき大使を解嘱されたフードアナリストの藤原浩氏が担当したマークのデザインに盗用の疑いが浮上したとして、使用を一時中止すると発表した。マークは、水戸産梅ブランド「ふくゆい」をPRするシンボル。商品のパッケージなどに広く使われている。【川崎健】
ふくゆいは2016年度に誕生したブランド名で、「福」が「結」びつくとの思いが込められている。問題のマークは梅の花をモチーフにしたピンク色で、梅干しや梅酒、菓子などに使われている。
水戸市によると、藤原氏はマークについて「知人のデザイナーの制作」と説明していたが、今回の金銭トラブル発覚を受けて市が調査すると、藤原氏本人が提案したことが判明。このマークと似たデザインが存在し、その制作者は藤原氏と無関係だった。
市は藤原氏の説明が虚偽だったと判断。藤原氏が無断でデザインを盗用した可能性があるとみている。制作者と協議して今後の対応を検討する。
市は16年度、地元産の梅の生産・販売の拡大を目指し、外部専門家として藤原氏を選任した。この際にシンボルマークのデザインを依頼。問題のデザインを含む複数案の提案を受け、県やJAと協議し、一部修正して採用した。当時、デザイン制作者については「知人」との説明だけで、氏名は伝えられなかったという。
17年3月には、市職員がインターネット上でふくゆいのマークと似たTシャツを偶然見つけたが、藤原氏は「両方とも知人のデザイナーが制作した」と釈明。「元々はTシャツのデザインとして作ったが、ふくゆいのコンセプトに合うので私に提供された」とし、著作権や商標上の問題はないと説明していた。
市は15~18年度、マークの提案をはじめ、水戸産梅のイメージアップや販売戦略への助言などの謝礼として総額85万円を支払った。