ニュージーランド「再噴火の可能性60%」移植用皮膚足りぬ

ニュージーランドで今月9日に発生したホワイト島の噴火で、これまでに6人が死亡、29人が全身に重い火傷を負って病院の集中治療室で治療を受けている。負傷者の治療にあたっている医療チームは声明を発表し、「患者の多くが全身の3割以上を火傷しており、移植のために120㎡の皮膚が必要だ」と明らかにした。
声明によると、現在29人の患者がオークランドやクライストチャーチなど4カ所の病院の集中治療室で火傷の治療を受けている。患者の多くがオーストラリアからの観光客で、1人は軍の協力を得て、豪州に移送されているが、いまもなお22人の患者が危篤状態で、人工呼吸器につながれているという。

医療チームの責任者であるピート・ワトソン医師は11日の会見で、皮膚の移植手術のために面積にして120㎡の皮膚を米国に発注する考えを明らかにした。平均的な成人の全身の皮膚の面積は、2㎡程度で、120㎡というとダブルのテニスコートの約半面に相当するという。
移植用の皮膚は通常、亡くなった人から寄贈され、スキンバンクに保管されているものを使うが、ニュージーランド国内の在庫ではやがて足りなくなる可能性が高いという。
一方、ニュージーランドの政府系研究機関GNS Scienceは12日、「24時間以内に次の噴火が起こる可能性は50~60%に高くなった」という見解を発表。ホワイト島では9日の爆発以来、噴火は発生していないが、火山性地震は依然として多いという。