大臣の育休に賛否、「日本は堅いね」…小泉氏

「環境省イコール社会変革担当省という思いで取り組んでいきたい」。小泉進次郎さんは環境相就任後の記者会見で決意を述べた。
小泉さんは元首相の純一郎さん(77)の次男で、2009年に初当選。歯切れのいい口調で国民的人気を集め、重要選挙では党の応援弁士として引っぱりだこになってきた。先月には、フリーアナウンサーの滝川クリステルさん(41)との結婚を首相官邸で発表し注目を浴びた。将来の首相候補との呼び声も高く、戦後3位の若さでの初入閣となった。
小泉さんは会見の冒頭、「まずは明日、福島県に行ってきます」と切り出し、東日本大震災からの復興に引き続き尽力する意欲を見せた。環境省の役割については「海洋プラスチック対策は日本が世界に売り込める分野。海外に発信したい」と意気込んだ。
会見に先立ち、首相官邸で報道陣の取材に応じた際には、純一郎さんから「良かったな。環境問題は大事だから、最高じゃないか」と初入閣について激励を受けたことを明かした。
「ポスト安倍」として名前が挙がっていることに「期待をいただいているのはうれしく思います。(入閣は)真価が問われるスタートになる。仕事します。働きます」と力を込めた。
小泉さんはクリステルさんとの間に第1子が誕生予定で、育休取得の検討を表明して話題になった。大臣として取得するかどうかを問われると「検討しますと言っただけでこんなに賛否両論になるとは、日本は堅いね。古いね」と苦言を呈し、「皆さんの理解が得られる形は何か。引き続き考えたい」と明言を避けた。
注目度の高い小泉さんの就任に、環境省の幹部は「プラスチックごみや気候変動などの分野で国民や企業に行動を促す発信力に期待したい。環境省にとって将来に向けた政策を実現する大きなチャンス」と話した。