2019年12月13日19:29に岩手県沖でM3.4・震度1の地震が発生した。岩手県沖では前日にも震度1の地震が起きたばかりだが、09月下旬から2ヶ月以上有感地震が観測されていなかった。これは東日本大震災以来初であった。
2019年12月13日19:29 M3.4 震度1 岩手県沖(深さ約50km)
岩手県沖で有感地震が観測されたのは12月12日以来2日連続。今回の震源は陸地近くであったが、前日の地震は北東側の沖合で起きていた。
2019年12月12日17:44 M3.9 震度1 岩手県沖(深さ約30km)
また岩手県沖では今月、他にも12月03日と12月08日にM4.5・震度3とM4.4・震度2の地震がそれぞれ起きていた。
今回2日連続で発生した岩手県沖の地震を考えるに当たっては、12月初旬に3回の震度4を記録するなど地震が目立っていた関東地方から12月11日の福島県沖M5.3・震度3、そして2日連続の岩手県沖と地震活動が北側にシフトしている可能性に注目すべきであるが、もうひとつ知っておきたい点がある。
岩手県沖では前述の通り12月に起きた有感地震が今回で既に4回目となるが、10月と11月に震度1以上の地震を観測していなかったのだ。
12月03日のM4.5・震度3は09月25日のM4.4・震度3以来約9週間ぶりの地震であったのである。
そして、岩手県沖で有感地震が発生しなかった月があったのは東日本大震災以来、初めてなのである。
前回は2010年11月25日のM4.0・震度1から2011年02月04日のM3.6・震度1までの約9週間であった。
※画像は気象庁より。