「ゆっくり傾いた」小学校庭の電柱、体育授業中に倒壊

岐阜市教育委員会は10日夜、市立


( うずら ) 小学校(岐阜市中鶉)の校庭で9日昼、照明装置が付いた高さ約13メートルのコンクリート製の電柱が突然倒壊したと発表した。老朽化が原因とみられ、市教委は10日から、全市立学校70校の校庭の使用を禁止。11日以降、倒壊の恐れがないことが確認され次第、随時使用再開を認める方針だ。
発表によると、当時は小学1年生のクラスが校庭で体育の授業をしていたが、電柱は校庭の隅にあり、けが人はなかった。
倒壊した電柱は1979年の製造。根元付近の直径は約50センチで、地中に約2・7メートル埋まっていた。耐用年数は約40年とみられ、地表約50センチ下の所から折れており、「ゆっくり傾いていった」との目撃証言がある。
市が全70校を対象にコンクリート製の電柱955本を調査したところ、うち258本が79年以前の製造であることが確認された。