神経性疾患のため左手だけで弾くピアノ奏者、岡田侑子さん(29)=奈良県生駒市=のトーク&コンサート「左手で紡ぐ豊かな音楽」が13日、市コミュニティセンター文化ホールであった。手の状態の悪化などで公開の演奏会は今回が最後になるといい、約200人が演奏に聴き入った。
岡田さんは4歳でピアノを始めた。大学生の時に右手に異常が出始め、2011年3月に治療法が確立していない神経疾患「局所性ジストニア」と診断された。その後、左手も同じ診断を受けた。症状が比較的軽い左手で研さんを積み、16年11月に奈良市で「左手のピアニスト」として初のリサイタルを開催。その後、生駒市などで活動を続ける傍ら、楽器演奏による手の故障予防のため大学院でスポーツ医学も学んだ。
13日の催しは、市の人権教育公開講座として開催。「ホワイト・クリスマス」「星に願いを」などを披露し、大きな拍手を浴びた。
岡田さんは演奏終了後、「多くの出会いがあり、幸せな3年間だった」と話した。【熊谷仁志】