アフリカの女性クリエーター招き映画製作のワークショップ開催へ なら国際映画祭

NPO法人「なら国際映画祭」は国連教育科学文化機関(ユネスコ)と共催で、アフリカの女性クリエーター10人を来年3~4月に奈良に招き、映画製作のワークショップを開く。映画製作が盛んになっているアフリカで女性の進出を後押しする狙い。映画監督の河瀬直美さん(50)が指導に加わる。【塩路佳子】
女性クリエーターは、ブルキナファソ▽ケニア▽ナイジェリア▽セネガル▽南アフリカ――各国から2人ずつを募集。来年3月末から約2週間、山里ののどかな風景が残る奈良市田原地区の一般家庭に滞在し、2人1組で短編映画を製作する。同地区は河瀬さんが2007年のカンヌ国際映画祭でグランプリに輝いた「殯(もがり)の森」を撮影した場所で、短編映画には住民らも出演するという。
ワークショップの開催は8月に横浜市で開かれた「アフリカ開発会議」(TICAD7)がきっかけだった。会議の関連イベントで、河瀬さんがユネスコ関係者らとアフリカ映画界の人材育成について議論。なら国際映画祭が13年にスイスの学生を田原地区に招いて行ったワークショップの手法に注目が集まり、アフリカのクリエーターを対象に同じような取り組みができないか検討が始まった。11月に河瀬さんがフランス・パリのユネスコ本部を訪ねて正式に開催が決まったという。
作品の上映会は来年4月に同市内で行われ、秋に開催される「なら国際映画祭」でも披露される予定。同映画祭の生田紗千さん(38)は「今まで見たことのない映画に出会える可能性がある」と期待する。