熊本県宇土市花園町の山王(さんのう)神社に約700年前から伝わるという市の無形民俗文化財「山王まつり」が神社やその周辺であった。
赤い着物に白手ぬぐいのかむりで猿に扮(ふん)した地元の若者らが「ホーライホーライ」のかけ声と共に甘酒をかけ合う奇祭。周りの人たちも甘酒がかかれば1年無病息災で過ごせるといい、集まった人たちは冬空の下、歓声を上げて甘酒をかけられていた。
今年参加した若者は6人。かつては数十人規模が参加したが少子化が進んだ近年は数人程度。若者らは境内で酒を酌み交わして甘酒をかけ合った後、かけ声を上げながら近所を歩いて回った。
大勢集まったアマチュアカメラマンも甘酒をかけられながら懸命に撮影。車椅子のお年寄りたちも訪れ、甘酒をかけられると「わーっ」と声を上げて喜んでいた。【山本泰久】