ついに書類送検 汚れたリベラル、立憲民主党・初鹿明博議員の強制わいせつ疑惑

立憲民主党の初鹿明博議員(50)が、警視庁葛西署によって強制わいせつ容疑で書類送検されたことが分かった。初鹿議員の容疑について、詳細をスクープした「週刊文春」2017年11月9日号の記事を再公開する。この報道直後、初鹿議員は立憲民主党で6カ月間の役職停止処分を受けていた。なお、記事中の年齢や日付、肩書き等は掲載時のまま。
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「まっとうな政治。」を訴えて、衆院選で55議席を獲得し、野党第一党に躍進した立憲民主党。だが、さっそく新人議員がセクハラ問題で党員資格停止を受け、「リベラル」の看板に曇りが生じている。そして、結党メンバーの一人にも重大疑惑が浮かび上がった。
「先生はタクシーで彼女と2人になると豹変し、いきなりキスを迫ってきたそうです。そして、言葉にするのもためらわれる行動に出たのです」
小誌記者に、怒りを込めてこう語るのは、立憲民主党の初鹿明博衆院議員(48)から性暴力を受けた被害女性の友人Aさんだ。
立憲民主党が揺れている。同党は、「まっとうな政治。」をスローガンに、衆院選で55議席を獲得し野党第一党に躍り出た。
だが、小誌は先週号で、初当選した青山雅幸氏のセクハラ疑惑を報じた。青山氏の元秘書が、詳細なメモなどを元に、抱きしめられたり、キスを迫られたことを証言したのだ。
小誌報道を受け、福山哲郎幹事長は、次のように語り、青山氏の党員資格停止処分を発表した。

「性暴力の根絶を求めるわが党で、セクハラで女性を傷つけるような状況が発生していることは甚だ遺憾」
政治部記者が語る。
「会派入りを認めない措置を取りましたが、年明けの通常国会では会派に入れるといわれています。青山氏と枝野幸男代表は東北大学の同じサークル出身です。もともと青山氏のセクハラは、地元静岡の関係者に聞けばわかる有名な話で、さらなる問題行為もあると言われています。『国家権力を憲法で制限する』と立憲主義を掲げるわりに、自分たちには甘いと言われても仕方ないでしょう」
だが実は、立憲民主党には、もう一人、女性に対し強制わいせつに及んだ疑惑をかけられている議員がいる。冒頭の初鹿氏だ。
初鹿氏は、当選3回。東大法学部を卒業し、議員秘書、都議を経て、2009年に東京16区で民主党から出馬、初当選を果たした。
「初鹿氏は鳩山由紀夫元首相の秘書経験もあり、筋金入りのリベラル派です」(同前)
今回の選挙では、小池百合子氏の「排除」に反発し、立憲民主党の結党に参加。結党メンバー6名の一人として、党を代表してテレビにも出演し、法に基づく政治の大切さを訴えていた。
「選挙戦では、枝野代表も応援に入り、自民党の大西英男氏に敗れたものの、比例区で復活当選を果たしました」(同前)
私生活では、自ら「宝物」という妻と3人の子どもがいる初鹿氏。ただ交流のある女性記者が言う。
「『爪がキレイだね』と言われ、いきなり手をさすられたことがあります。女癖の悪さには昔から定評があるんです」

昨年12月には「週刊新潮」に“不倫未遂”を報じられた(16年12月29日・17年1月5日合併号)。
記事によれば、初鹿氏は舞台女優と個室で食事をした際、女性の胸を触り、自らズボンを脱ぎ始めることもあったという。さらに別の日には、歌舞伎町のラブホテルに強引に女性を連れ込もうとしたが失敗。記事には初鹿氏のこんな“弁明”が掲載されている。
〈みんな奥さん以外に、はけ口求めていると思うよ。でも風俗はつまらない。あなたとイキたいと思われるから、こっちもイキたくなるわけ。〉
だが、初鹿氏は不倫どころか性暴力事件まで引き起こしていたのだ。
被害者は佐藤陽子さん(仮名)。事件が起きたのは、15年5月のことだったと明かすのは、陽子さんから当時、相談を受けていた冒頭のAさんだ。
「それまで陽子さんは初鹿先生と個人的に親しいわけではありませんでしたが、支援者の一人でした。15年5月に、港区内で親しい知人らによる懇親会が開かれ、陽子さんも出席しました。政界関係者など、数十人が参加したそうです」
一次会を約1時間で終えると、二次会は初鹿氏の知り合いの飲食店で行なわれたという。
「初鹿さんは二次会を終えた時点で相当酔っ払っていて呂律(ろれつ)が回っていませんでした。二次会は深夜にお開きとなり、タクシーに分乗して帰ることになりました」(同前)
陽子さんは別の参加者と初鹿氏の計3人でタクシーに乗った。この時、陽子さんの意識ははっきりしていた。車中では3人で世間話をしていたが、一人が先に降りると、初鹿氏は豹変したという。

「陽子さんも初鹿氏の女性にまつわる噂は聞いていたので、二人きりになった時に不安がよぎったそうです。案の定、初鹿氏はいきなりキスを迫ってきたのです。いくら拒否しても行動はエスカレートするばかりで、陽子さんはショックのあまりフリーズ状態になってしまった。そして、初鹿氏は遂には無言のままズボンのチャックを下ろし、陽子さんの顔を引き寄せたそうです」(同前)
その後の詳細については、「セカンドレイプ」を防ぐ意味で詳述しない。陽子さんは、自宅近くにタクシーが到着すると、逃げるように車から降りた。
「その際、初鹿氏は『帰るの?』と聞いてきたそうです。日頃、女性や子どもの人権尊重や多様性のある社会を訴えている国会議員がそんなことをするとは、と陽子さんはひどくショックを受けていました」(同前)
Aさんの告発を受けて、小誌は陽子さんに事実確認のため取材を申し込んだ。当初は頑なに拒んでいたが、初鹿氏が国会議員という公人であり、国民は彼がどのような人物かを知る必要があるのではないかとぶつけると、逡巡しながら事実関係を語り始めた。
「タクシーの中でそうした行為があったのは事実です。何度も拒否をしましたが、先生も大変酔っていらっしゃったようなので……」
陽子さんは、昨年12月には初鹿氏から謝罪を受けたことも明かした。当時、新潮の不倫未遂記事を受けて、初鹿氏は関係者に謝罪行脚をしており、彼女にも面会を求めてきたという。

「お会いすると、記事について『お騒がせしてすみません』と神妙な様子で頭を下げられました。そして、私が15年5月の出来事について触れると、『嫌じゃなかったと思った。ひどいことをしたのかな。反省しています』などと謝罪をされました」(同前)
また、警察への被害届についてもこう語った。
「立場のある方ですし、当時は見送りました。ただ今回取材を受けて、重大な問題だと再認識しました。改めて提出を検討します」
数多くの男女間トラブルの相談を受ける長谷川裕雅弁護士が語る。
「男性は国会議員という支配的な立場にあり女性は抗拒不能だったと判断され、準強制わいせつ罪に当たると思います。またタクシー内で性器を露出すること自体、公然わいせつ罪にも当たる可能性があります」
また、今年7月、強姦罪に代わって運用が開始された強制性交等罪の要件には、「姦通」に加え、「口腔性交」なども明記されている。
初鹿氏は一体、どう説明するのか。10月28日夜、自宅前で直撃した。
――陽子さんに、強制的にわいせつな行為をされた?
「あ、そう? それは知らないけど。そんなこと陽子さんが言ってるの? それはだって、誤解じゃないの?」
――犯罪に当たるような案件です。
「犯罪じゃないとは思うんだけど。陽子さんと、あの、強制ではなかったと思うんだけど」
――合意の上で、あったということですか?
「ちょっと酔っ払ってたから。あんまり覚えてない」

――キスはされた?
「覚えてないです」
――タクシーでわいせつな行為をされたことは?
「それはあんまり覚えてないですね。う~ん、酔っ払ってたからわかんない。手はわかんない、握ったのかもしれない」
――それはセクハラでは?
「わかんない、合意があったら、合意があったら別に」
――何が合意なんですか?
「いや、あの、タクシーに一緒に乗ったのが合意」
――ご記憶がない、ということでよろしいんですか?
「はい、いまの段階ではそうします」
――ご自身の体験の話です。
「相手と話をしてみます。『どうだったっけ?』と」
――チャックは下ろした?
「ないです」
――謝罪はされた?
「お話はしました。週刊誌の記事が出たことが申し訳ないということで。(タクシーの件は)そこで謝罪をしたという認識はないですけど。記憶を辿ってみます」
――枝野さんは、この説明で納得されますか?
「納得しないかもしれないですね、それは」
最後は「すいません」と頭を下げると、エレベーターに乗り込むのだった。
改めて事務所に申し込むと、書面で回答があった。
「タクシーに同乗した際にご指摘のような行為を行った記憶はございません。不快に思わせる言動があったとすれば申し訳ないと思っております。新潮記事を含め、私自身の振る舞いによって、不快に思わせたことがあったのであれば申し訳ない、と申し上げたことはございます。いずれにせよ、意に反したわいせつ行為をした記憶はございません」

陽子さんは最後に、小誌の取材に応じた真意についてこう語った。
「これは初鹿先生個人だけの問題ではないのです。先生は実行力があり、福祉政策であげた実績は素晴らしいと感じます。一方で女性問題は、支援者に広く知られています。傍観者として見過ごしてきた周囲の方は何を思って支援してきたのでしょうか。
またセクハラや性暴力の被害者にとって、心の傷は長く残り、加害者から謝罪を受ければ終わるわけではありません。些細なことに見えても被害者にとっては非常に繊細で話すことができず、悩みを抱えている人も多いと思います。それをわかって頂きたくて、お話をしたのです」
選挙戦最終日、福山幹事長はこう訴えていた。
「選挙で終わりではありません! 支えてもらいたい、それより大事なのは、チェックをしてください、監視をしてください」
立憲民主党は、この言葉にどう責任を持つのか。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2017年11月9日号)