ベビーカーがハンドルに掛けた荷物の重さでバランスを崩して転倒し、乳幼児がけがをする事故が相次いでいる。国民生活センターによると、リスクを認識しながら荷物を掛ける親も多く、センターは正しい使用を呼び掛けている。
同センターによると、転落などで乳幼児が医療機関を受診した事例は、2014年4月~今年10月末に計288件。このうちベビーカーごと転倒したのが104件、転落は184件あった。ハンドルの荷物が原因のケースが24件確認されている。
15年10月には、スロープを降りる際、ハンドルに掛けた荷物の重さでベビーカーが後ろに倒れ、1カ月の男児が地面に転落。くも膜下出血で7日間入院した。今年5月にも、同様のケースで3カ月の女児が頭や顔をアスファルトに打ちつける事故が起きた。
これを受け、センターが4歳未満の子どもを持つ男女1000人にアンケート調査したところ、ハンドルに荷物を掛けるとの回答が620人に上った。また、286人が転倒事故を経験し、原因として荷物を掛けたことを挙げた人が最多だった。
荷物を掛けるフックをハンドルに付けているという人は全体の7割を超え、実際に掛けるとした620人中548人は「転倒する恐れがあると考えたことがある」と回答した。
ベビーカーの取扱説明書には、荷物をハンドルに掛けないよう警告表示が記載されており、センターは「転倒しやすくなることを認識し、必ずシートベルトを着用させてほしい」としている。