「包丁振り回してない」=逃走の男、一部否認―横浜地裁

傷害罪などで有罪判決が確定しながら収容に応じず、検察事務官に刃物を向けて逃走したとして、公務執行妨害罪などに問われた無職小林誠被告(43)の初公判が11日、横浜地裁(加藤学裁判長)であった。小林被告は「包丁を振り回したことは認められない」と起訴内容を一部否認した。
検察側は冒頭陳述で、小林被告が収容に訪れた事務官らに対し、「俺の家なんだから出て行け」と興奮して怒鳴ったと指摘。「ふざけんな」と包丁の刃先を事務官らに向け、振り回したと主張した。
弁護側は、現場にいた事務官らは包丁を取り出すのを見て逃げ出しており、「振り回した」とする証言は信用できないと訴えた。