「日本の宝」全力で支える=新宮内庁長官の西村泰彦さん

17日付で宮内庁長官に就任した西村泰彦さん。約1000人の職員をまとめるトップとして、皇位の安定的な継承など、皇室が抱える課題に真っ向から取り組む。同日の就任会見では「皇室は日本の宝。お支えする立場として、微力ながら全力を尽くしたい」と意気込みを語った。
東京大から警察庁入りし、警視総監や内閣危機管理監などを歴任。2016年9月、宮内庁次長に着任した。上皇さま(当時の天皇陛下)が退位の意向を示唆したビデオメッセージを公表された翌月だった。以降3年3カ月にわたり、宮内庁と首相官邸のパイプ役も務めながら、代替わり行事の円滑な挙行に尽力してきた。
柔和で気さくな人柄だが、地下鉄サリン事件当時は機動隊を指揮する警視庁警備1課長を務めた経験もあり、決断力は抜群。山本信一郎前長官は「能力にも人柄にも全幅の信頼を置いている。引き継ぐことは一つもなく、信頼して後を任せられる」と太鼓判を押す。
三重県出身で、家族は妻と2男1女、孫が5人。元高校球児で、警視総監時代には東京ドームでプロ野球の始球式を務めたこともある。座右の銘は「春風駘蕩(たいとう)」。64歳。