宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、長野県で建設中の大型アンテナが、地球に向けて航行を続けている小惑星探査機はやぶさ2からの電波信号を受信したと発表した。
はやぶさ2は先月13日、小惑星リュウグウでの1年半に及ぶ探査を終了し、現在は地球に向けて一路航行を続けている。
JAXAによると、今月16日午前4時40分から同6時43分にかけて、長野県佐久市で開発を進めている直径54mのアンテナが、はやぶさ2から送られてくる「X帯」という電波信号を受信した。
このアンテナがある美笹深宇宙探査用地上局は、老朽化した臼田宇宙空間観測所の直径64mのアンテナの後継機として、三菱電機が開発を続けているもの。
従来のアンテナより、直径は一回り小さいものの、アンテナの鏡面の凹凸をクレジットカード1枚分の0.6ミリ程度に抑えることで、精度をアップ。太陽光の熱による変形を抑制し、アンテナを探査機に向けてピンポイントで狙う技術などを備えていて、これまで以上に受信性能が向上しているという。
本格稼働は2021年4月の予定だが、はやぶさ2の帰還に合わせて行った試験的な運用が成功したという。