「銀河高原ビール」岩手での生産終了へ 収益悪化、ヤッホー社に生産委託

地ビールメーカーの銀河高原ビール(岩手県西和賀町)は15日、来年3月末に同町にある沢内醸造所での生産を終了すると発表した。親会社のヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)に生産を委託する。【山田豊】
物流費や原材料費などの高騰で収益が悪化し、設備老朽化による修繕費の増大も加わり、生産継続が困難になった。ホップや小麦、製造方法は継続し、銘柄は維持する予定だが、沢内の地下水は使用されなくなる。閉鎖後の醸造所と隣接するホテル(休館中)の取り扱いは今後検討する。
従業員24人のうち同醸造所で働く19人はヤッホー社で雇用継続されるか、銀河高原ビールによる再雇用支援を受けることになる。
同社広報の原謙太郎さん(39)は「苦渋の決断だった。地元で応援してくれる方々に申し訳ない。造る場所は変わるが味は守るのでこれからも全国の皆さんに味わってもらいたい」と話した。
銀河高原ビールは1996年に設立された。ドイツ産の小麦やホップを用いた本格的なクラフトビールで、手ごろな価格を売りにしてきた。創業当時から夜空をイメージしたボトルで愛されてきた。ヤッホー社は地ビールの草分け的存在で「よなよなエール」などを販売している。
細井洋行・西和賀町長は「大変驚いている。17日に社長から状況を伺うこととしており、内容を踏まえ対応を検討していく」とコメントを出した。