大揺れ神戸山口組…今度は最高幹部率いる太田興業が衝撃の解散

その瞬間、幹部たちの間に衝撃が走ったのは間違いない。

神戸山口組の「事始め」が13日、同組「2代目西脇組」(神戸市西区)で執り行われた。「事始め」は暴力団にとって、新年を迎える節目の儀式。現場には警察車両や輸送用バスが複数台停車し、兵庫県警、大阪府警、警視庁、機動隊員ら約40人が警戒にあたり、物々しい雰囲気に包まれた。

午前11時ごろ、ほんの10分ほど前、事務所に入ったばかりの太田興業の太田守正舎弟頭補佐(82)が再び姿を現し、そのまま車に乗り込み現場を後にした。約30分後、事務所に到着した井上邦雄組長(71)は車を通用口にベタッと横付けし、カメラを避けるように、建物内へ。幹部ら十数人が集まった席上で、太田舎弟頭補佐が組の解散届を提出したことが明らかにされたという。

「今後、太田興業がどうなるか、誰が跡目を継ぐんか、そのまま消滅するのか、そのあたりのことがあるからはっきりしたことは言われへんけど、解散届が出されたいう話は把握しとる。それだけにとどまらず、後を追う組がもう1つ2つあるいう話も聞いとる」(捜査事情通)

太田興業の解散に、神戸山口組は大揺れになっている。なにしろ太田興業は、井上組長の出身母体の「山健組」、ナンバー2の入江禎組長率いる「宅見組」、最高顧問の池田孝志組長が所属する「池田組」と並ぶ有力組織だからだ。

■このまま一気に瓦解も

それでなくても神戸山口組はこの1カ月、ゴタゴタ続きだ。先月末には、同組の直参、古川恵一幹部(59)が、対立する6代目山口組系の元組員に自動小銃で射殺され、同組弘道会の組員を襲撃した、山健組の中田浩司組長(60)が3日、殺人未遂容疑で逮捕された。

しかも、ここにきて暴力団関係者の間で、こんなウワサがまことしやかに囁かれているという。

「まさか山健の組長が自らヒットマンになるなんて、誰も思わへんかった。だから何かよっぽどの事情いうか、思惑があるんちゃうかいう話になっとる。山健組の中田組長は、弘道会の中野寿城舎弟頭補佐と、家族ぐるみの付き合いをしとったいう話やからな。とてもやないが、殺し合いなんてでけへんようやし、その気になれば6代目山口組への復帰もあると言われとった。板挟みにあって、相当苦しんどったようや」(在阪の組関係者)

6代目山口組の高山清司若頭(73)が出所してから2カ月。この先、神戸山口組はどうなるのか。風雲急を告げている。